今年の仕事納めは、
スタッフ全員で事務所の大掃除をしました。

一年間使い続けた場所。
気づかないうちに溜まっていた埃や汚れを、
一つひとつ手で拭き取りながら、
この一年の時間を、ゆっくり振り返っていました。

正直、
楽な一年ではありませんでした。
うまくいったこともあれば、
思うように進まなかったこともある。
判断に迷った場面も、
「これで良かったのか」と自問した夜も、
何度もありました。

それでも、
誰も投げ出さず、
誰も止まらず、
それぞれの場所で、
それぞれが必死に考え、動いてきた。
掃除をしているスタッフの背中を見ながら、
その事実だけは、はっきりと感じていました。

掃除が終わったあと、
スタッフ全員で2025年を振り返り、
2026年に向けての時間を持ちました。

出来事の説明でも、
成果の報告でもありません。
この一年をどう受け止めているのか。
何を感じ、何を考え、
次にどう向き合おうとしているのか。

ひとりひとりが、
自分の言葉で、自分の一年を整理する。
その姿を見ながら、
「この時間を持てて良かった」と、心から思いました。

仕事は、
結果だけで測れるものではありません。
迷った時間も、
遠回りした経験も、
うまく言葉にできなかった悔しさも、
すべてが次につながっていく。
それを、
このチームはちゃんと理解し始めている。
そう感じられた時間でした。
そして最後は、毎年恒例の役目。
BOSSが、お飾りを付ける。

一年を終えた実感と、
新しい年を迎える覚悟を、
静かに切り替えるための小さな儀式です。
今年の「ほぼ日手帳」も、新しくしました。
去年は岡本太郎をイメージしたゴールドの手帳。
結局、大阪万博には一度も行けなかったけれど、
それも含めて、今の自分らしい一年でした。

今年は、
建築デザイナーの藤井が使っている手帳を参考に。
色は、自分のラッキーカラーである「黄色」。


派手でもなく、
特別でもない。
でも、毎日手に取るものとして、
今の気分にはちょうどいい。

2026年。
何かを劇的に変えようとは思っていません。


ただ、
今年積み重ねてきたものを、
ごまかさず、逃げずに、
もう一段、深く、確かなものにしていく。

この場所で。
このチームで。
また一年、
考えて、悩んで、動いていきます。
