「援むすび山口」の「援」は、「縁(えにし)」の「縁」ではありません。
人と人、地域と地域を結んで、応援する。
そんな想いを込めた名前です。今回、山口県19市町すべての首長、そして村岡知事にインタビューしたのも、最初のきっかけは「地産地消」でした。それぞれの地域の魅力や課題を知り、地域のリーダーが何を考え、どんな未来を目指しているのかを知る。そして、私たち県民自身も、行政や政治、地域の未来にもっと関心を持つ。
まちづくりとは、まず自分たちの地域を知り、人を知ることから始まるのではないでしょうか。
私は36年間、繁盛店づくりや企業ブランディングに携わってきました。かつての「美味い・安い・量が多い」という「もの消費」から、雰囲気や体験を楽しむ「コト消費」へ。そして今は、「誰が、どんな想いでやっているお店なのか」という「ひと消費」の価値も大きくなっていると感じています。
お客様は料理だけでなく、その人柄や想いに逢いに来るのです。
これは、地産地消や地域ブランドづくりにも共通することだと思います。農林水産物の魅力は、味や品質だけではありません。誰が、どんな想いで育て、つくり、届けているのか。首長の皆さんも、生産者も、事業者も、それぞれの立場で地域を支えているのは、やはり「ひと」でした。
19市町を訪ねて改めて感じたのは、山口県の一番の魅力は「ひと」なのではないかということでした。
そして、もう一つ大切にしていることがあります。
地域の人にとっての「当たり前」が、他の地域の人から見ると、実は大きな「価値」であることがあります。
当たり前に食べているもの、昔から続いている習慣、地域に根付いた文化や技術。そこには、地元の人さえ気づいていない魅力が隠れていることがあります。援むすび山口は、そんな地域の当たり前を深掘りし、「へぇ〜!そうだったんだ!」というトリビアとして、面白く、わかりやすく伝えていきたいのです。
「あなたの『当たり前』が、山口の魅力になる。」
知ることで興味が生まれ、興味が関心に変わり、やがて選ばれる理由になっていく。それも、私たちが考える地産地消の新しいカタチです。また、援むすび山口の「肉まつり」を開催した際にも、結ぶことの大切さを実感しました。生産者、組合、事業者、会場設営や法令への対応など、さまざまな課題が複雑に絡み合い、実現までには多くの苦労がありました。しかし、関係者が同じ目的に向かって結ばれたとき、難しかったことが一つずつ動き始めたのです。
行政だけでも、民間だけでも、できないことがある。
地産地消の推進も、農林水産業の安定も、中山間地域の課題も、それぞれの立場や強みを活かし、協力していくことが大切だと感じています。私たち援むすび山口が目指しているのは、地域の魅力を紹介するだけではありません。地域の知られざる価値を見つけ、そこに関わる人たちの想いを伝え、生産者と事業者を結び、商品や販売の機会をつくり、県民の皆さんに選ばれる理由をつくる。そして、地域内消費を生み出し、地域の産業や暮らしを未来につなげていく。
「見つける・伝える・結ぶ・結果へ」
19市町を訪ねたことは、ゴールではありません。これからは、そこで得た学びやつながりを、具体的な活動と結果につなげていきたいと思っています。19市町それぞれの個性を大切にしながら、地域の垣根を越え、生産者も、事業者も、行政も、消費者も、みんなで山口県を応援する。
山口県民が、ひとつになる。
そんな地産地消の新しいカタチを目指して。
結んで、応援する。
援むすび山口
